若林奮展

若林奮の版画@東京アートミュージアム(仙川)
http://www.tokyoartmuseum.com/


若林奮の版画をきちんと見るのは初めてでした。<>シリーズの、「焼きなまし銅板」という手法?の、にじむ縦線が、リズムを打って、引き込まれるような不思議な感覚でした。あと、リトグラフの作品、<>の二つが、すごくよかった。若林さんについて全然知らないので、全く見当違いかもしれないのだけど、この人はなんだか、感性が強くて(芸術家なのだから当たり前といえばそうなのだけど)、自分のなかで、こう、というイメージがはっきりとあって、それに忠実にこだわって、表現しようとしてたんじゃないかなあと感じました。うーん、上手く言えない。
それと、若林さんのほか4人の作品が展示してあったのですが、舟越桂の作品にすごく惹かれました。展示してある場所もよかった。舟越さんの、彫刻は何かで見たことがあった気がするのだけど(でもどこで見たか覚えてないので嘘かもしれない)、彫刻はなんだか、ずっと見ていられない気がして(あの目を覗いてしまったらもうどうにもなくなるような)、だけど版画は、ずっと見ていたいと思った。タイトルもロマンチックですてき。

東京アートミュージアムという建物自体も、とてもすてきでした。安藤忠雄は偉大ですな。この日は曇ってたんだけど、晴れている日だったら、太陽が差し込んで、また違ったかんじなんだろうなあ。